華・計算のスピードを上げる

華とじぃじの中学受験

100秒の壁にぶちあたった華。目標は60秒ですから、あと40秒を縮めなければなりません。

計算ミスはほとんどなくなりましたから、あとは計算のスピードそのものを上げるしかありません。

「じぃじ、どうしたらいいの?」

華は素直にじぃじに尋ねます。

「華は答えを書き終えてから次の問題を見てないか?」
「うん、そうしないと間違えそうで怖いの」
「それは分かるが、それじゃスピードは上がらん。野球のバッターはな、ピッチャーが投げてからバットを振るわけじゃない。ピッチャーが投げている最中にバットを降り始める。そうしないと間に合わないんだ。ボクサーはな、相手の拳を見ているわけじゃない。それじゃよけられない。突きを出そうとする気配を見てよけとるんだ。」
「!」

じぃじの例え話を聞いて、華が何かを察したようでした。

「じぃじ、答えを書きながら次の問題をみるのね!」

じぃじがニヤッと笑いました。それは弟子が技をものにした時に、じぃじが弟子に見せる笑いです。

華が100ます計算でスコア60秒を切ったのは、それから1週間後の事でした。

その日じぃじは、○シールの周りに太陽のような縁どりをしてくれました。

はな は 100ますけいさん の スピード が あがった!

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